アールワン日誌 Blog

社労士の年金番号も流出・・・改めてマイナンバー開始前に思うこと。

2015/09/10

社労士の年金番号も流出・・・改めてマイナンバー開始前に思うこと。 - 社会保険労務士法人アールワン | 東京都千代田区

こんにちは。社会保険労務士法人アールワン代表の高澤(たかさわ)です。慢性肩こり対策に、家庭用電磁波治療器を購入してみました。これが、期待以上に効果がありまして・・・ずいぶんと肩こりが軽くなりました。

最近の私たちの事務所では、お客様の会社の「マイナンバー対応」の業務が日に日に増加しています。従業員の方向けの社内説明会のニーズも多く、スタッフが日々対応しているところです。

実は私は、今年6月に年金機構の年金番号流出問題があった際に「これで予定されていたマイナンバーの施行はかなり遅れるに違いない」と期待をしていました。

ところがそんなことは全くなく。気がつけば、マイナンバー通知カードの郵送が始まるとされる10月はもうすぐですね。

 

企業の経営者・担当者さま

「もっと詳しく知りたい」「今この件で困っている」そのようなときには、こちらよりご連絡ください。

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私の年金番号が流出したそうです。

さて、つい先週の話です。私の自宅に日本年金機構から簡易書留が送られてきました。

開けてみると、出てきたのは真新しい年金手帳とA4サイズの書類が1枚。

「あなたの基礎年金番号と氏名、生年月日が流出しました。だから新しい基礎年金番号に変更します」

という通知でした・・・。

 

驚きました。『年金番号、125万件が流出!』という世の中のニュースが、突然に自分自身の問題になったわけです。しかも、社会保険労務士事務所の代表なのに・・・(もちろん関係ありませんが)。

届いた通知には「ご本人に対応してもらうことは何も無い」と書かれています。しかし、言葉は丁寧ながらも、どこか一方的な仕組みを押し付けられた印象も感じました。(125万人に対応するためには仕方ないことですが)

 

このことが起きるまで、私は「会社や組織」の側(がわ)の「個人の情報が漏えいするリスク」については正しく想像できていたと思います。

しかし今回は(図らずも)漏えいの対象となった「人」の心情を、我が身で体験することとなったわけです。愉快ではありませんが、私の立場で、このタイミングにこれほどの貴重な経験もなかったと思えます。

 

「マイナンバー制度は大丈夫か?」

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さて、お客様の社内でのマイナンバー説明会において、従業員の方々から最も多くいただく質問があります。それは、私たちにとって最も答えにくいものです。

それは

「本当にこの制度は大丈夫なのでしょうか」

ということです。

 

私たちは、「大丈夫だと、国は言っています」と答えます。しかし、そこに確信は持てていません。

それはなぜか?

私たちの事務所でも、以前よりISO27001と言われる情報セキュリティの認証を取得しています。その認証を維持するための事務所での日々の取り組み(決して楽しいものではありません)を通じて、どれだけしくみを整えても、安全を謳っても、最後の最後はそれに関わる人の倫理観次第であるということが実感としてわかっているからです。

 

情報を護るのは、人の倫理観。

新年(2016年)1月から、ハローワークで行う入社や退職の手続きにおいて、マイナンバーが使われ始めます。これから、事務所でも相当な数のマイナンバーをお預かりする予定です。

マイナンバーに限らず、そもそも現在、私たちがどれだけ多くの「人」の生活とつながった重要な情報をお預かりしているのかを想像し、そしてその情報を護るのもシステムではなく「人」であるのだと考えます。改めて、身が引き締まる思いです。

私たちを信じて大事な情報を預けてくださった方を裏切ることが無いように、事務所一丸となって当然の倫理観、職業観を全うしていきます。

 

企業の経営者・担当者さま

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高澤 留美子(たかさわるみこ)のイメージ

執筆者

社会保険労務士法人アールワン 高澤 留美子(たかさわるみこ)
社会保険労務士事務所を開設して、歳月がたちました。最初の事務所は自宅の子ども部屋でした。お客様と本音でつながっている「パートナー」になれるよう、日々研鑽しています。モットーは「人間万事塞翁が馬」です。