こんにちは。東京都の社会保険労務士法人アールワンの池田（いけだ）です。最近は、梅雨明けしていないのにもかかわらず、真夏のような暑い日が続いているため、家にこもって社労士試験の参考書と格闘しています。

昨今の、コロナウイルスの影響を受け、人員整理をしなければならない会社様がある一方で、人手不足で求人に苦労されている会社様もあります。そこで今回は、応募者数を多くする求人広告の内容について紹介させていただきます。

私が過去、求人広告の担当者から教えてもらったことを良い例、悪い例で比較して紹介します。まずは求人者の視点に立った求人票を作ることが１番です。

① 職種

×の例　職種　飲食店ホールスタッフ
〇の例　職種　飲食店ホールスタッフ（未経験の方大歓迎です。スタッフの８割は未経験からのスタートです。）

〇の例にあるように「未経験の方大歓迎です」と記載があると、応募者との距離がちぢまります。

② 仕事内容

×の例　仕事内容　ホールスタッフ（接客担当）
〇の例　仕事内容　当店のホールスタッフ（接客担当）として働いていただきます。家族連れのお客様に人気があるお店で特に週末は混雑します。飲食店未経験の方でも安心して働いていただけるように、店長自ら丁寧に仕事内容をお教えします。

〇の例にあるように、ただやることを記載するだけではなく、お店の雰囲気や、入社後の教育内容があると、よりイメージしやすくなります。

③ 必要なＰＣスキル

×の例　必要なＰＣスキル　簡単なパソコン入力
〇の例　必要なＰＣスキル　簡単なパソコン入力。Word、Excelを使用しポップの作成や発注する商品、その個数等を入力していただきます。

この場合の「簡単な」に具体性を持たせないと、入社後になって、高確率でミスマッチがおこります。

④賃金額

×の例　賃金額　月給20万円～※資格保有者は優遇します
〇の例　賃金額　月給20万円～資格保有者は別途（２万円）支給
＜モデル月収＞
・入社２年目／未経験者月収25万円（基本給23万円＋資格手当2万円）
・入社5年目／未経験者月収32万円（基本給27万円＋資格手当2万円＋役職手当3万円）

同じ月給、資格手当がある場合でもそれぞれを見比べたときに、〇のほうが具体的な収入をイメージしやすいです。入社時の月給だけでなく、モデル月収を記載することで入社後のステップアップまで想像できるようになります。

応募者数を増やせない求人広告は、×の例で記載したような、会社からの一方的、業務的な情報提供のみで、応募者目線で考えていないような内容がほとんどだと感じます。

今回の内容が、会社の未来を担う良い人材と出会えることにつながることを願います。