こんにちは。東京都の社会保険労務士法人アールワンの西嶋（にしじま）です。最近、SPAM炒飯にハマっています。毎週末作って食べているのですが、1日に2食作ってしまう時もあるので、体重が増加しないよう注意したいと思います。

先日、厚生労働省から雇用調整助成金の特例措置について、11月末まで延長する予定と厚生労働省から発表がありました。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で休業が発生し、従業員の解雇などがなければ、中小企業だと助成率9/10、大企業は3/4、1日の1人あたりの上限助成額は13,500円のまま申請が可能となります。(業況特例などに該当する場合、助成率10/10 1日の1人あたりの上限15,000円で申請可能です）

この発表があった際、まだ申請が継続できるという安堵感がありましたが、いつまで申請ができるのかという不安な気持ちもありました。

雇用調整助成金はいつまで申請ができるのか？

現在、雇用調整助成金ですが、令和3年9月末を含む期間までを緊急対応期間（特例措置）として申請が可能となっています。(11月末の延長もほぼ決定かと思われます)

12月以降については、最近のコロナの感染拡大を考えると、緊急対応期間についても、延長される(段階的に助成率などの変更あり)ことが予想されます。

雇用調整助成金の申請が終わった後は？会社にできることは？

雇用調整助成金は、コロナの影響で売上が減少した会社の雇用や経営の維持に大きく貢献しており、欠かすことのできないものです。助成金の申請手続きを行い、入金があったとお客様から連絡をいただく度、毎回安堵している自分がいます。

しかし、あるお客様の言葉を聞いて不安な気持ちが芽生えました。

「雇用調整助成金の申請が終わった後に今までのように働けるのか、従業員が不安に思っている」

「休業したことで、お客様が戻ってこないのでは」

この言葉を聞いて、コロナ収束後のことを考えていなかったことに気付きました。

お客様の経営・雇用維持に貢献したいという思いで助成金の申請を行ってきましたが同時にもっと先を見て収束後に向けて、今、何をするのかの視点が落ちていました。

「雇用調整助成金は教育訓練を行えば、給付額を上乗せして申請でき、従業員の方のスキルアップが可能です。コロナ終息後の事業展開に役立てます」、「新分野への展開などに利用できる助成金（事業再構築助成金など）があるので活用を検討してはどうか」など、できることは沢山あります。

目の前のことも大切ですが、さらに先を見て、お客様の存続・発展に貢献できる存在になっていきたいと強く思っています。