こんにちは。社会保険労務士法人アールワンの濵中です。

以前あったコロナ関連の助成金の中で、この8月から「小学校休業等助成金」が復活しました。

小学校休業等助成金とは

コロナの影響で子どもの学校が休業！その時に有給休暇を取得した社員がいた場合、上限15,000円が支給されるという助成金です。この助成金は令和2年3月をもって一旦終了となっていました。

それに代わり登場したのが両立支援等助成金（新型コロナウィルス感染症学校休業等対応コース）です。しかし、支給要件に、コロナによる特別休暇の制度設定と、就業規則の届出が支給要件になっていることから、利用されることは多くありませんでした。

そのため、今年3年8月1日から12月31日までの休業については、規則の変更要件のない、小学校休業等助成金が復活しました。

改めて支給要件は

以下①から④のいずれにも該当する事業主様が対象

①労働者の申出により、有給休暇を取得させたこと
コロナ対応として臨時休業等をした小学校等に通う子供の世話を行うための有給休暇
※コロナの影響による夏休みの延長も対象
②　①の有給休暇は労働基準法第39条に定める年次有給休暇とは別であること
③　年次有給休暇と同等賃金が支払われていること

支給額：労働者の日額換算賃金額×有給休暇日数（上限15,000円※緊急事態宣言中　その後　13,500円）

申請時のポイント

申請期限は以下の通りです。

1．令和3年8月1日~10月31日までの休暇取得⇒令和3年12月27日まで
2．令和3年11月1日から12月31日までの休暇取得⇒令和4年2月28日まで

①助成金単価について

緊急事態宣言中の9月30日の休暇取得に対しては上限15,000円です。緊急事態宣言中の休暇取得を1日でも含めれば10月31日分までをまとめて申請した場合にも同様に、10月31日までの全期間分が上限15,000円となります。 

反対に、10月1日以降に取得した休暇分と分けて申請した場合には13,500円となりますのでご注意ください。

②遡りの申請について

この助成金の復活は9月に入ってから通知されました。8月中の小学校休業による休暇取得についても遡って特別休暇として申請することも可能です。申請様式も11月1日をさかえして申請様式が変わりますのでその点も留意点です。

小学校休業等助成金の申請歴があった当方のお客様の中には、両立支援助成金の（新型コロナウィルス感染症対応コース）に切り替わってから、申請を諦めておられた方もいらっしゃいました。就業規則にコロナ対応の特別休暇を設けてしまった後に、世の中が今後どのように変化するか誰も予測がつきません。

当助成金は、コロナで学校が休業し、保護者が有給休暇を取得したことに対し、申請するものです。助成金のほとんどが、事前に計画届の提出や、計画書の実行記録を提出したりするものばかりです。当助成金は事象が起きてから申請をし、企業が負担したものを補填する助成金です。

必要な書類を揃えることで申請できますので、お気軽に弊社までご相談ください。