従業員の定着には会社の理念を明確にすること重要です!!
2022/06/30
こんにちは。東京都の社会保険労務士法人アールワンの笹沼(ささぬま)です。先日、テニスをしていた際に、転んでけがをしてしまいました(右ひざと右腕)・・・。以前なら追いつけたボールが追いつけなくなっていたことはショックですが、けがの治りが遅いことにもショックでした・・・。
最近、お客様から「仕事はあるんだけと、従業員がいなくて困っているんだよね」といったため息を聞きました。対策として「賃金アップ」「退職金制度導入」等が一般的ですが、「うちの会社はこれを目指している。だからこんな人と一緒に働きたいんだ!」といった強いメッセージは発信していますか。
今回は会社の理念を明確にすることの重要性について、お伝えします。
従業員の定着には、賃金制度や福利厚生を充実させることが一番?
よく、「雇用環境を整備すると従業員満足度が高い会社になり、生産性が向上する」といったことを聞きます。雇用環境整備と聞くと「残業が少ない」「休暇が多い」「短時間勤務を導入している」「賃金が高い」等が思い浮かびます。
ただし、これらの施策は一つの対策ではありますが、「この会社がどんな会社で、どのように自分が活躍・貢献できるか」が明確になっていなければ、どれだけ雇用環境を整備しても人は定着しません。実際にお客様で「ベースアップと賞与の増額をしたのに、退職する社員が出たんだよね」といったことがありました。
社長が「うちは、こんな会社を目指している。だから一緒に働こう!」という強いメッセージが無ければ、帰属意識が高い社員は育たないでしょう。
企業理念の浸透が必要です!
どこの会社にも企業理念はありますが、以下のような状態の場合は、社員に浸透できていない可能性があります。
<チェックポイント>
・毎朝唱和していても、単なる読み合わせになっている
・額縁に飾っているが、新入社員に企業理念を伝えていない
・社員が企業理念を暗唱できない(覚えていない)
・企業理念に沿った行動ができていない(体現できていない)
上記に当てはまる場合は「うちの企業理念とは?」「自分たちの仕事が企業理念に沿っているか?」「その行動は企業理念に沿っているか?」などを改めて社員に言い続けることが重要です。もしかしたら企業理念の見直しが必要になることがあるかもしれませんが、今の社長の思いを宣言する良い機会かもしれません。
従業員が定着するために、「賃金水準を上げる」「休暇が取得しやすい風土を作る」等は社員満足度を高める制度の一部ですが、一番重要なことは、「企業理念を明確にし、どんな会社を目指し、ここに所属することでどんな人間になれるか」を従業員に示すことです。
従業員の定着にお悩みの方はぜひご相談ください。
社会保険労務士法人アールワン 笹沼 瞬(ささぬましゅん)
生命保険会社の営業職から転じて、入社13年目。担当クライアントの多くが社員100名以上の規模の会社様ということもあり、法改正の情報は特に早めにキャッチアップすることを心がけています。得意な分野の助成金・補助金申請はずいぶんと経験値が増えてきました。趣味でテニス(最近はインドアが多いです)をやっていますので、テニスやられる方はぜひお声かけください。
140社の人事労務をサポートする、東京都千代田区の社会保険労務士法人アールワンが提供。人事労務ご担当者の方の実務に役立つ情報をお届けします。
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