「社労士認証制度」をご存知でしょうか?
2022/08/10
こんにちは。東京都の社会保険労務士法人アールワンの濵中(はまなか)です。先日、話題の映画「トップガン マーヴェリック」を観てきました。評判通り終始手に汗握る展開で大興奮の2時間でした。これを機に初代も観てみようと思います。
みなさん、「社労士認証制度」をご存知でしょうか。まだ決して認知度が高いとは言えないこの制度ですが、今後、企業としての付加価値を高めていく方法のひとつになると考えています。そこで今回はこの社労士認証制度についてお伝えします。
社労士認証制度とは?
認定制度と言えば、厚生労働大臣が認定する「くるみん」や「えるぼし」をイメージされる方が多いかもしれません。それらと同じように社会保険労務士が企業の労務状況や人事関連の指標を診断し、基準をクリアした企業に対して認定を行うのが「社労士認証制度」になります。認定された企業は全国社会保険労務士会のHP上に掲載されます。
取得することのメリットですが、労務環境が整備されている企業であることが証明されるため、採用活動時の企業のアピールになります。また、自社のコンプライアンスの状況を客観的な視点で証明することができます。
以下は労務診断におけるチェックポイントの抜粋になります。
① 有給休暇の年5日の取得義務が適正に運用されているか
② ハラスメント相談窓口が設置され、またそれが周知されているか
③ 法定を超える労働時間がある場合、36協定が労働基準監督署へ届出されているか
このような調査項目が全部で51個用意されています。
認定までの流れは?
最終的な認定までは次の3つのSTEPになります。
【STEP1】職場環境改善宣言をする
最初に「職場環境改善宣言企業」のためのセルフチェックシートを使って自社の状況を把握します。これにより職場環境改善に力を入れて取り組む企業として「職場環境改善企業宣言企業」の認定マークを使用することができます。この取り組みは自社だけで行うことができます。
【STEP2】社労士による経営労務診断を受ける
次に社会保険労務士により、先ほどご紹介した51個のチェック項目について「経営労務診断」を実施します。項目全てをクリアできていなかった場合でも、この段階で企業は「経営労務診断実施企業」に認定されます。
【STEP3】指摘事項を改善して、経営労務診断適合企業になる
経営労務診断の結果、指摘事項があった場合には改善に向けて社労士と一緒になって取り組みを行っていきます。その結果、51個全ての項目がクリアできた場合には「経営労務診断適合企業」として認定されます。
今後企業が存続・発展していくためには「人材採用」が一番のポイントと言っても過言ではありません。そのために企業は色々な方法で採用力を高めていく必要があります。給与や福利厚生などの待遇面も勿論重要ですが、これらを充実させるためには当然、コストが増えることになります。それに比べ今回の社労士認証制度は取得すること自体にコストはかかりません。
また、「ブラック企業」「ホワイト企業」という言葉に代表されるように、働く側も今まで以上に労働環境について敏感になり、企業を選ぶ際に重要視しています。そのため、自社の労務環境が整っていることを客観的に証明できる社労士認証制度を活用してみてはいかがでしょうか。ご興味がある方は是非ご連絡ください。
社会保険労務士法人アールワン 濵中 伸介(はまなかしんすけ)
お客様との「関係性」の構築を大切に考えています。私たちのやることが企業やそこで働く従業員の成長・発展に繋がるよう日々奮闘しています。趣味はランニングとミスチル、それとお酒を飲みながら人と会話をすることです。みなさん、よろしければお声掛けください!
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