こんにちは。東京都の社会保険労務士法人アールワンの赤井（あかい）です。 最近、食材宅配サービスの利用を始めました。 仕事帰りに献立を考えなくても、手軽に料理ができるので助かっています。

年末に各顧問先様との一年を振り返りながら、年賀状を書いていました。昨年の印象深かった経験と共に、その時に考えたことをお伝えします。

経営者の方の苦悩

昨年、廃業することとなった会社様で、従業員説明会の開催と退職の手続きを行いました。

経営者の方より、廃業という大きな決断に至るまでの経緯を伺いました。そのお話の中にあったのは、事業を終了するやむを得ない事情があり、従業員の方を雇用し続けることができないという、経営者の方の苦悩です。

「従業員には本当に申し訳ない・・・。」

その言葉に、もっと早くに相談を受けていれば結果は違ったかもしれない、という悔しさが残りました。

廃業を説明する場で

説明会の当日、廃業について何もご存じない従業員の皆様1人1人に、解雇通知書が配られました。その時の驚いた顔、困惑した顔、平静そうに見える顔・・・。

説明会では、廃業の経緯、今後の保障、社会保険・雇用保険の手続きについての説明、そして最後に質疑応答の時間が設けられました。そこで出たのは、経営者の方を責めるような発言はなく、廃業を惜しむ声と今後の生活保障についての質問でした。現実を受け止め切れないけれども受け止めようとする皆さんの姿。社労士としてできる限りのことをしようという気持ちになりました。

その後急遽実施した個別相談の場を経験したことで、社労士は経営者様と従業員様の両方を支える存在、であることを実感しました。

経営者様・従業員様のお役に立てる存在に 

アールワンの経営理念では、「企業経営のパートナーとして課題解決に取り組み、お客様の更なる繁栄と存続発展に貢献します。」という内容があります。

これは、お客様の課題を自分の課題として捉え、共に課題解決に取り組むことで、お客様が更に繁栄し、存続することに貢献します、という意味です。 企業経営のパートナーとなるには道半ばですが、経営者様・従業員様の役に立ちたいという思いは誰にも負けません。

お役に立つことの積み重ねで、関わる人々からの信頼を高められるよう、今年もより一層知識と経験の定着に努めます。