1枚のハガキがきっかけで社労士の世界に
2023/09/20
こんにちは。東京都の社会保険労務士法人アールワンの中村(なかむら)です。5月に入社したアラフィフの新人です。今回は、社労士への転職を後押ししてくれた、令和5年度の「ねんきん定期便」と、決意するまでの心の動きを綴ろうと思います。
今年のねんきん定期便は、これまで無かった「75歳まで遅らせた場合」の年金受給額が載っていました。「65歳」「70歳(65歳の42%増額)」「75歳(65歳の84%増額)」と3種併記されると「75歳」に目がいきます。国がすすめる「70歳定年」もすぐそこに来ているんだろうなぁと思いました。
70歳まで「あと20年働く」と考えたとき、これまで棚上げしていた「社労士」が脳裏をよぎりました。その日から「このままで後悔しないだろうか」と気になり始めました。
自問自答のキャリアコンサルティング
私はキャリアコンサルタントの資格を取得しています。キャリアコンサルタントは、労働者の職業選択、職業生活設計、職業能力の開発・向上に関する相談に応じ、助言・指導を行います。中には、私のような人生の岐路で考えあぐねている方の相談もあります。
「社労士の道に進むべきか」という相談を受けたときは、就職後の生活設計や資格取得に対する思いや気持ちを聴いていきます。そこで、一人二役で、相談者とキャリアコンサルタント(以下CCと記載します)のやり取りをしてみました。
相談者の私 「今、行動を起こさなかったら次は無いかも…。後悔するかもしれない…」
CCの私 「後悔する…何を?」
相談者の私 「社労士はこれまで何度も挑戦したいと思ったけど、何もせずじまいで…」
CCの私 「何度も考えてきたけれど、今は最後のタイミングだと?」
相談者の私 「うん、急にそう思えてきて…」
CCの私 「そうなんですね。ところで、中村さんは、どんな社労士さんを目指しているのですか?」
相談者の私 「これからは、少子高齢化の労働者不足解消のため、多くの人が70歳近くまで働かなければならない時代になると思います。次の世代のために、誇りとやりがいをもって、長期間情熱を絶やさず働いていただける環境を会社の方と共につくっていきたいです。他にも…」(つづく)
というような自問自答の中で、長年封じていた思いがよみがえってきました。
シニアの知識と技術に満ちた社会
2021年4月に高年齢者雇用安定法が改正され、企業には「希望する社員には70歳まで働ける環境の提供」が求められています(努力義務)。さらに、年金支給開始時期の年齢上限も、2022年4月以降は70歳から75歳に繰下げが可能になりました。
新しい社会構造を見据え、社員が「70歳まで働きたい」と思えるような、働き方の多様化に合わせた制度づくりが求められます。そのような中で、私が作りたいのは、シニア層が豊富な経験と力を発揮できる職場で、「シニアの知識と技術に満ちた社会」です。
シニアも輝ける制度や環境を提案できるよう研鑽して参ります。
社会保険労務士法人アールワン 中村 智子(なかむらともこ)
電機メーカーに2社勤務後、ハローワークで人材確保・社員定着を支援していました。
キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、メンタルヘルス関連の資格も取得しています。弊社のメンタルヘルス・ハラスメント・コミュニケーション研修を担当しており、社員の皆様が「活き活き働ける職場」を共につくりたく思います。一念発起し、禁酒ダイエット中です。
140社の人事労務をサポートする、東京都千代田区の社会保険労務士法人アールワンが提供。人事労務ご担当者の方の実務に役立つ情報をお届けします。
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