人手不足を解消する新たな道筋?氷河期世代の雇用と特定求職者雇用開発助成金の魅力!
2024/02/29
こんにちは。東京都の社会保険労務士法人アールワンの佐々木(ささき)です。先日自宅でウイスキーの飲み比べをしました。スカリーワグ、アラン、ラガヴーリン、シングルトンを比較しましたが、製法、熟成期間、樽の種類など様々な要素によって味や香りが異なることに驚きました。ストレートで飲む機会は少ないのですが、作り手のこだわりが凝縮されていて、ウイスキーの魅力を再確認しました。
現在の日本では、人手不足が深刻な問題となっています。私自身もお客様から、「求人を出しても応募がない」「なかなかマッチする人がいない」というような声をよく耳にします。企業は若い人や即戦力を求める傾向にありますが、そのような人財は企業間で取り合いとなっており、なかなか採用には至りません。そこで目を向けるのがいわゆる氷河期世代になります。
今回は、氷河期世代を採用したときに受けることができる特定求職者雇用開発助成金(就職氷河期世代安定雇用実現コース)についてご紹介します。
氷河期世代とは?
バブル経済崩壊後の雇用環境が厳しい時期、1993年頃から2005年頃にかけて就職活動を行っていた年代(現在36歳から56歳くらいまで)を就職氷河期世代と言います。特定求職者雇用開発助成金では、この就職氷河期世代のうち、正規雇用の機会を逃したこと等により、キャリア形成が出来なかった方を、ハローワーク等の紹介のより、正規雇用として雇用する事業主に対して助成されます。
例えば以下の様な方々が対象になります。
◆不安定な仕事に就いている(正規雇用を希望していながら不本意に非正規雇用で働いている)方
◆仕事に就いておらず(無業状態である)、就職に向けてお悩みの方
◆学校卒業後、正規雇用としての経験がない方であって、子育てなどにより就業にブランクがある方
対象者と支給金額は?
特定求職者雇用開発は次のような方を採用した時に対象となります。
① 1968年(昭和43年)4月2日から1988年(昭和63年)4月1日の間に生まれの方
② 雇入れの日の前日から起算して過去5年間に正規雇用労働者として雇用された期間を通算した期間が1年以下である方
③ 雇入れの日の前日から起算して過去1年間に正規雇用労働者等として雇用されたことがない方
④ ハローワークなどの紹介の時点で「失業している方」または「非正規雇用労働者など安定した職業に就いていない方」でかつ、ハローワークなどにおいて、個別支援等の就労に向けた支援を受けている方
⑤ 正規雇用労働者として雇用されることを希望している方
支給額は対象期間を6カ月ごとに区分し、1人あたり次のとおりです。
※このほかにも、いくつか支給要件がありますので、詳しい条件については弊社までお問い合わせください。
就職氷河期世代は優秀な人材であっても、その時代背景から採用枠に制約があって順調にキャリアを積めなかった方が多くいます。また、企業としては正社員経験が乏しい方を雇用することに不安を感じることもあるでしょう。そのような時にこの助成金を活用することでうまくマッチングすることができるかもしれません。
特定求職者雇用開発助成金を機に、是非、氷河期世代の可能性を探ってみてはいかがでしょうか。ご検討の際は、アールワンまでご連絡ください。
社会保険労務士法人アールワン 佐々木 真美(ささきまみ)
以前は旅行会社に勤務してりました。主に従業員100名前後の顧問先様を担当しており、お客様の様々なトラブルやお悩みに誠実に対応する事を心がけています。
カフェ巡りや自然が好きなので、休日はドライブを楽しんでいます。
140社の人事労務をサポートする、東京都千代田区の社会保険労務士法人アールワンが提供。人事労務ご担当者の方の実務に役立つ情報をお届けします。
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