2024年4月から運送業界の環境が大きく変わります。
2024/03/10
こんにちは。東京都の社会保険労務士法人アールワンの西嶋(にしじま)です。最近、生麺のインスタントラーメンにはまっています。美味しすぎて2杯分食べてしまうことがあるので、体重が増えないよう注意します。
2024年4月から時間外労働の上限規制、拘束時間のルールなどが変更となり、労働環境が大きく変わります。
今回は、運送業の2024年問題についてお伝えします。
2024年4月から運送業に適用される新たなルール
・時間外労働及び休日労働の上限規制
従前、運送業(自動車運転者)には時間外労働の上限は設けられていませんでしたが、2024年4月から上限が設けられます。
・拘束時間、連続運転時間などのルール
今回のルール変更が与える影響(2024年問題)
現在、運送業界(ドライバー)は慢性的な人手不足の中、少ない人員で多く配送業務をこなしている状況です。今回のルール変更が行われると、従来よりも労働時間が減少する為、輸送能力の減少が発生します。必要な時に必要な分の荷物を運べないことが生じ、企業活動や一般消費者に影響が生じることが予想されます。
人手を増やして対応するにしても、人件費などのコストがかかる為、簡単ではありません。荷主様や一般消費者に対しての運賃(送料)の値上げ交渉、運送業に対する優遇措置(高速料金減額)などの積極的な支援が必要ではないかと思います。また、確保した資金を元に従業員支援(大型免許取得の援助、賃金アップ)を充実させ、人材が確保できるようにするなどの取組みも同時に行うことが必要だと感じています。
先日、配送ドライバーの方と話す機会があった際、「ドライバー心理として、時間に余裕をもって荷物を届けたい。遅れるとクレームになる。」という言葉がありました。
労働時間の減少など、ドライバーの負担が減少することは良いことですが、業務実態にそぐわない状況があります。お客様の為に何ができるかを一緒に考えていきたいです。
社会保険労務士法人アールワン 西嶋 一樹(にしじまかずき)
サッカーと水泳が好きな37歳です。担当しているクライアントのほとんどが100人未満の中小規模の会社様ですので、大企業とは異なるスタイルでの人事労務のリスクマネジメントに腐心しています。お客様の要望に迅速に対応できるよう、日々精進していきます。週末は家族と一緒に近所を散歩するなどしてリラックスして過ごしています。
140社の人事労務をサポートする、東京都千代田区の社会保険労務士法人アールワンが提供。人事労務ご担当者の方の実務に役立つ情報をお届けします。
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