人手不足をチャンスに変える「パーパス」
2025/01/01
こんにちは。東京都の社会保険労務士法人アールワンの濵中(はまなか)です。新年あけましておめでとうございます。本年もアールワンをよろしくお願いいたします。2025年がスタートしました。今年の干支は「乙巳」です。乙はしなやかに伸びる草木を表し、巳は蛇のイメージから「変化」を意味しているそうです。皆様にとってよりよい変化が訪れ、更なる成長につながる1年になることを願っています。
人手不足倒産がついに現実的に・・・
毎年新年1回目のブログではその年の労務トピックスを書いていますが2023年は「加速する人手不足感」、2024年は「人手不足が経営を圧迫」ということで人手不足感が強くなっていることに触れてきました。2025年その傾向がさらに加速することは間違いありません。
昨年、私が顧問先企業で打ち合わせをすると開口一番みなさん「人が不足しているけど採用ができない」ということをおっしゃっていました。テレビをつければ転職サイトや転職エージェントのCMが溢れ、まさに「人」が商品になっているような感覚を受けました。そのような状況の中、採用に多くの費用をかけることができない企業にとっては非常に厳しい状況になっています。
この間、企業の平均年齢はどんどん上がってきていて、顧問先では平均年齢が50歳に迫るような企業も出てきています。そのような会社では「人が採用できない」=「事業の存続の危機」であり、人手不足倒産はすぐ目の前にきている状況です。
今こそ必要な企業の存在意義
この危機的な状況において中小企業に打開策はあるのでしょうか。私はあると考えています。その答えは、「自分たちは何を大切にしているのか(価値観)」そして「何のために存在しているのか(存在意義)」ということをはっきりと外に向かって打ち出していくことだと思います。いわゆる「パーパス」や「志」と言われるものです。それをはっきりさせることで求職者に他社と違う自社ならではの強みを理解してもらいやすくなります。また、それだけではなくその企業で働く従業員にとってもパーパスは仕事をするうえでの北極星のような役割を担うことになり、結果として働くモチベーションにつなげることができます。
私の好きなパーパスに大成建設の「地図に残る仕事。」があります。私はこのパーパスを聞くと父親がまだ小さい自分の子供に対して「父ちゃん、こんな仕事してるんだぜ」と誇らしげに、そして優しく語りかけている姿を想像してしまいます。社員全員がそのような志で仕事をしているとすれば、社内はきっと活気に溢れているはずです。そして、そのような環境で働きたいと思う人が必ず現れると思います。
アールワンのパーパスとは
2025年、私たちもこのパーパス策定に取り組んでいきます。事務所開設から今年で29年目。多くのお客様に支えられてここまでくることができました。この間、多くのお客様にご迷惑をかけることもあり、その優しさに甘えてきたこともたくさんありました。逆に多くのお客様からたくさんの「ありがとう。」をいただくこともできました。その一声一声が私たちの仕事に対するモチベーションになってきました。
来年30年を迎えるにあたり、ここでもう一度私たちは何のために存在するのか、ということをスタッフ全員で考えたいと思い、昨年からプロジェクトをスタートさせました。私が中心になるのではなくスタッフ一人一人が中心となって自分の価値観と向かい合って完成を目指しています。春頃には完成する予定なので、その際はまたここで皆様に共有させていただきたいと思います。
2025年の1年間が皆様にとってよい年になることを心から願っています。本年もアールワンをよろしくお願いいたします。
社会保険労務士法人アールワン 濵中 伸介(はまなかしんすけ)
お客様との「関係性」の構築を大切に考えています。私たちのやることが企業やそこで働く従業員の成長・発展に繋がるよう日々奮闘しています。趣味はランニングとミスチル、それとお酒を飲みながら人と会話をすることです。みなさん、よろしければお声掛けください!
140社の人事労務をサポートする、東京都千代田区の社会保険労務士法人アールワンが提供。人事労務ご担当者の方の実務に役立つ情報をお届けします。
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